2010年10月27日

第2七年期

毎日書くって、結構大変ですね(汗)。
けれど、一日を振り返る時間があるというのは、やはりとっても素敵なこと。

今日一日、
生徒はどんな様子だったか?
どんな顔をしていたか?
僕はどういう接し方をしたか?

こういうことを日々振り返るだけでなく、
毎日毎日こうして文章にするというのは、
とても大事だなぁって思います。


今日も振り返ってみると。。。
僕の担当している生徒は、小学校5年生の女の子ですが、
もう機嫌の上下の激しいこと激しいこと。

5年生と言えば、今年で11歳。
シュタイナー教育で大事にしている9〜10歳の時期を越えたばかり。
この時期は、よく「9歳の危機」という言葉で表されますが、
子ども達が、客観性を獲得して行く時期と捉えることが出来ます。
(これは同時に、同化していた感覚を捨てるということにもなるので、時に強い喪失感として体験することもあるようです。)


その時期について、すごくうまく表現されてるなぁ〜!
と思う本があるので、少し引用しますね。



すべてが変わってしまいました。木々はずっと小さく見えます。かつての「森のなかの小道」は、いまでは「茂みの中の隙間」にすぎません。
 
 中略

想像力を働かせてものをみる能力、人やものが発する輝きを見る能力が失われると、子ども達の眼差しは外界の事物に鋭く向けられます。かつては美しさ、暖かさに包まれていたものが、今や冷たい客観性のなかに、ありのままの姿でたっています。それはあたかも、子どもの目が初めて大きく開かれたかのようです。これまでは全然見えていなかったものが、見え始めます。不公平、心の狭さ、言動の不一致といったものが目につくようになります。

シュタイナー教育の実践的十代論
「思春期の危機をのりこえる」
Between Form and Freedom
A practical guide to the teenage years(原題)
ベティ・ステイリー著
高橋明男訳



このような時期をへて、子ども達はまた
「自分のことは自分で選択できる」と気づいていく。
しかしまた、その選択には責任というものがついてくると、気づいて行く。

と、著者は書いています。


あぁ〜!
自分自身の子ども時代を振り返って、すごく納得。
しかも、今接している子どもたちを見ていても、すごく納得(笑)


これが分かったからって、シュタイナー教育には対処法的な
ハウツーみたいなものは、ほとんどないので、
実際はその時期の子ども達に真剣に接するしかありません。


けど、こういう風に今こういう時期なんだな。
子どもの内側で、こんなことが起きてるんだな。

という認識を、教師側が持っていることは、絶対的に大事だと思います。




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Posted by schule2009 at 00:48│Comments(0)日々の様子
 
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